New! 2022/08/19 国等の調査の結果、植物の粘性物質をムチンと呼ぶ「明治百五十年の大過」は、現存する学術団体(公益社団法人日本化学会、公益社団法人日本生化学会、日本医学会)による誤った日本語訳(「粘液質」「粘素」「粘液素」)=「ムチン(粘質物一般の総称和名)」を端緒とした、「(動物の)粘液(英: mucus 日: ミューカス)」の主成分「糖タンパク質(英: mucin)」と「(植物の)粘液(英: mucilage 日: ミューシレージ)」の主成分「ペクチン性多糖(英: pectic polysaccharide)」の誤認混同に由来し、『広辞苑』で知られる岩波書店が戦前戦後にかけて出版した『理化学辞典』『生物学辞典』『英和辞典』がそのインフルエンサーとなっていたと結論付けられました。
#公共メディアじゃんぬ
#明治百五十年の大過
#ムチン騒乱
#令和の改新
#公共メディア元年

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オックスフォード襲来|(ムチンは)植物に含まれていないことが明確に記載されている文献

"人生 勇気が必要だ
くじけりゃ誰かが 先に行く
あとから来たのに 追い越され
泣くのが嫌なら さあ歩け
"

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【2017年・新水戸黄門】ああ人生に涙あり

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ムチン,ムコたとう ムコ多糖 [Mu-
cin(mucopolysaccharide)] 動物の粘膜
や植物に含まれる粘性物質。主成分は糖含
量の高い糖たんぱく質。気管支などの粘膜
の表面,納豆,オクラ,山芋などに含まれ
る。
粘膜上皮の保護や潤滑の役割をもつ。
ムコ多糖は動物の粘性物質から得られた多
糖という意味で,ヒアルロン酸やコンドロ
イチン硫酸などのこと。ヘキソサミンとウ
ロン酸からなる二糖の繰返し単位からなる
多糖で、たんぱく質と結合している。体内
に広く存在し,保水性や潤滑性を与える。
*荒井綜一、田島 眞、 倉田忠男 編『新・櫻井総合食品事典』(同文書院、2012年)、p.1004

*

ムチン
英 mucin
だ液や胃液などの分泌物や、胃腸の粘液に含まれている粘性
物質の総称。納豆やヤマ芋などのねばねば成分もムチンだ。
主成分は、糖質とたんぱく質がくっついた糖たんぱく質。
関連語 納豆
*日経ヘルス 編『日経ヘルス サプリメント事典』(日経BP社、2004年)、p.268
**■変更履歴 記事内容の一部に誤解を生む表現があったため修正しました。
[2017/8/9 18:30]

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ムチン

胃潰瘍やかぜの予防に
役立つ、ヌルヌル成分

 糖類とたんぱく質の複合体で、特
有の粘りけやぬめりけをもった物質
です。消化器官や呼吸器官の表⾯は、
ヌルヌルした粘液でおおわれていま
すが、その主要成分がムチンです。
 ムチンには粘膜をうるおして、強
化する作⽤があります。そのため、
消化器官では、胃粘膜の強化によっ
て胃壁を保護し、胃潰瘍や胃炎の予
防・改善に効果を発揮。呼吸器官で
は、⿐の粘膜を丈夫にして、かぜや
インフルエンザなどの感染症にかか
りにくくするのに役⽴ちます。
 また、腎臓や肝臓の機能を向上さ
せる働きもあり、細胞を活性化して、
⽼化を防⽌するのにも有効です。
 このほか、唾液腺ホルモンの分泌
をうながして⾷欲を増進したり、便
秘の解消にも効果を発揮します。
 たんぱく質の分解酵素を豊富に含
んでいることから、たんぱく質をむ
だなく消化吸収するのを助けて、ス
タミナの増強にも寄与します。さら
に最近では、ムチンががんの転移を
防ぐのではないかとの研究報告もな
されています。
 こうした効果があることから、強
いお酒を飲むことが多い⼈、⾁や⿂
の好きな⼈、疲労倦怠や体⼒の低下
を感じている⼈、かぜをひきやすい
体質の⼈などには、ムチンを積極的
に摂取することがおすすめです。
 ムチンはオクラやヤマノイモ、サ
トイモ、モロヘイヤ、アシタバ、ナ
メコなどのように、ヌルヌルした⾷
べもの全般に多く含まれています。

 なお、ムチンのもつたんぱく質分
解酵素は熱に弱いので、その効果を
期待する場合は⽣のままか、短時間
の加熱にとどめるようにしましょう。
*本多京子、根本幸夫、伊田喜光、田口 進 監修『食の医学館』(小学館、2002年)、p.24

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体にやさしい
ねばねば食品

風味も食感も個性派ぞろいのねばねば食品。その栄養について医学博
士で管理栄養士の本多京子さんにうかがいました。

低エネルギーの
健康食品です

 それぞれ独特のおいしさがあるね
ばねば食品ですが、「ねばねば」の
成分は納豆も山芋もオクラ、モロヘ
イヤ、めかぶもすべて同じ。水溶性
の食物繊維やこれに糖質、たんぱく
質がくっついたもので「ムチン」な
どの成分。
血糖値やコレステロール
を下げる
ほか、胃の粘膜を守る働き
があります。しかもねばねば食品は、
不溶性の食物繊維の働きで腸内環境
をよくしたり、お通じをよくするの
に一役かってくれます。低エネルギ
ーなので、ヘルシーメニューがつく
れます。
*NHK出版 編『ねばねばの本』(NHK出版、2001年)、p.46

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むしん 〔ムシン〕Mucin ムチン,粘素ともい
う。本来は特定の化合物を指すのではなく,生体の分泌
する粘性の高い液のことを指していたが,現在は各種器
官から分泌される糖たん白質を主体とする粘性物質を指
す。顎下腺ムチン,子宮頚管ムチン,胃粘膜ムチンなど
がこれに当る。           <田島 真

むちん 〔ムチン〕Mucin 動植物より分泌される
粘質物一般をいう。
糖たん白質を主成分としており動物
では粘膜より分泌される。豚の胃ムチンは,ビフィズス
因子の1つとされている。       <下野勝映>

田島 真 農林水産省食品総合研究所 食品添加物研究室長
下野勝映 (財)日本乳業技術協会神戸分室 分室補佐

*日本食品工業学会 編『食品工業総合事典』(光琳、1979年)、p.906、p.907

**公益財団法人 日本乳業技術協会;回答:不明(2018年7月8日現在)

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New! "ムチンは無神論者を駆逐した。";和とは愛(2018年6月27日)

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